僅かな休息




濃い霧の匂いが、やけに鼻につく。

 疲労で、腕が持ち上がらない。

 自らの一部を使って僕を生かしてくれたはずなのに、イノセンスは、僕を頑なに拒む。

―何故?何がいけない?・・・教えてくれ、イノセンス。

息が上がり、霞む視界の中でフォーが笑った。

「もうへばってんのか?アレン・ウォーカー。そんなんじゃ、到底あたしなんて倒せねぇぜ?」

意地悪げな笑みとともにからかうような言葉。確実に落ちた体力を忌々しく思い、僕は小さな舌打ちを溢した。

「フォーこそ、あんまり僕を舐めないほうがいい」

一瞬出来た隙を見て、僕は後方に大きく跳躍した。そのまま意識を左腕に集中させる。

僕の周りに絶えずついて来る霧―イノセンスだったものを見据え、僕は大きく息を吸った。かろうじで繋がっている左肩を持ち上げ、その霧へと向ける。

「イノセンス!!」

霧が、吸い込まれるように僕の左腕へと終結する。上から順に、形が作られていく。

それはまるで、粒子の結合を見ているようだった。

イノセンスが、どんどんと元の形へと戻っていく。それは、指の先まで。

「やっ・・・!」

やっと、形になったことへの喜びの声を上げようとしたその瞬間、イノセンスは崩れてまた霧へと戻った。

「ってない・・・」

何度こんな思いをしたか知れない。大仰に肩を落とすと、何時の間にか近づいていたフォーが笑った。

「一気に天国から地獄だな、アレン・ウォーカー。・・・一旦休憩入るか。あたしが起きたら再開な」

「え、まだ大丈夫だよ、僕は・・・!」

「あたしが眠いんだよ。お休みー」

手を閃かせながら門へと戻っていくフォーは、盛大な欠伸を漏らすと、また立ち止まって僕を振り返った。

「焦ったところで、何かが変わるわけじゃない。・・・このやり方自体が随分乱暴だけどな。・・・だからこそ、あまり焦るな。きちんと、休めるときには休めよ」

フォーは、口端だけで笑うと、小さな手に収まる形の物を僕に投げた。

「・・・マムシドリンク・・・趣味悪・・・」

そこから先の記憶は、途切れてないけど、でも、目覚めたとき久しぶりに、疲れが取れていた。



ほんの僅かな休息は、だけど確かに、今の僕には必要なものだったかもしれない。











懺悔**********************



意味不明、ホント意味不明!!!!!Dグレはむずい!!マジで!!

約15分で仕上げただけあって、駄文さが目立ちますね・・・(泣)

文句は受け付けない!!!(逃亡




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